こんにちは!ハナハ行政書士・社会福祉士事務所の張です。今回は、私が社会福祉士として発達障がい者支援センターで勤務した経験をもとに解説させていただきます。
子どもの成長過程において、多くの親御さんは常に子供たちの状態に敏感であり、日々、様々な疑問や不安が浮かぶと思います。
特に、子どもに対して「どこか他の子と違うのではないか?」と思った時、身近に相談できる人がいない場合もあります。
この記事では、私が発達障がい者支援センターに勤務した経験をもとに、子どもが発達障がいかもしれないと感じた時に、親が出来ることについて解説してみたいと思います。
- 子どもが発達障がいかもしれないと悩んでいる保護者の方
- 周りに気軽に子どもの発達について相談できる人がいない方
子ども発達障がいかもしれない:できること5選
- 1:専門機関に相談してみよう
- 2:早めに医療機関とつながろう
- 3:療育機関も積極的に利用しよう
- 4:家族内でしっかり相談しよう
- 5:保護者がしんどさを吐き出せる場所を持とう
1:専門機関に相談してみよう
自分の子どもが発達障がいかもしれないと思った時に、まずは専門機関に相談することをおすすめします。
専門機関と言っても保健所や病院など様々な場所がありますが、まずはお住いの都道府県にある発達障害者支援センターに相談することをおすすめします。
発達障害者支援センターは、発達障害児(者)への支援を総合的に行うことを目的とした専門的機関です。都道府県・指定都市に設置義務があります。地域によっては市町村に設置されているところもあります。
お住まいの地域のセンターは下記の『国立リハビリテーションセンター 発達障害者支援センター一覧』からお探し下さい。
いきなり、専門機関に相談するのは抵抗がある
という方も多いと思います。
しかし、発達障がいの支援で一番大切なのは「早期発見・早期療育」と言われています。
もし、本人が発達障がいだった場合に、なるべく早く専門的な療育を受けるほうが、大人になってからの生活のしやすさに好影響を与えると言われています。
実際に私が相談員をしている時も「全然、大した相談ではないのですが」や「私の考えすぎかもしれませんが」と遠慮がちに電話してくる方がたくさんいらっしゃいました。
お子様の発達についての違和感を感じられているのなら、保護者の方が感じる直感を信じて、思い切って連絡してみて下さい。
ただ、正直に言うと発達障害者支援センターと言っても、県や地域によって体制や職員の経験・スキルにかなりバラツキがあると思います。
物凄いお叱りを受けそうですが、以下に私が勝手に思うこんな相談員なら信頼できそうだと思うリストを作成してみました。ご参考にしていただければ幸いです。
2:早めに医療機関とつながろう
お子さんの年齢や状況にもよりますが、上記の発達障がい者支援センターに相談をした後で、病院受診をすすめられる場合があります。
数多くの相談の中で、病院受診に抵抗がある方がたくさんいました。
それはおそらく、
病院受診=発達障がいと確定
と言う意識が、保護者の方の中にあるのかなと思います。
断言しますが、それは間違いです。
病院受診はあくまで、本人の状態の見立てを行うのが目的です。
その上で、お医者さんの指示で心理職のスタッフによる「発達検査」や「心理検査」が行われる場合があります。
その結果、発達障がいの診断が付く場合もありますが、そうでない場合もあります。
もし、診断が付かなくてもその子の「得意・不得意」などを知ることができ、場合によっては、お医者さんから関わり方のコツを聞くこともできます。
もし、病院受診をお考えなら、なるべく早く行ってみてはいかがでしょうか。
発達障がいの受診の多くは専門のお医者さんが対応することが多いです。多くの地域では、発達障害者支援センターが専門の医療機関を把握しています。ちなみに愛媛では、下記の愛媛県発達障がい専門医療機関ネットワーク構築事業のHPに専門医療機関の情報が掲載されています。
なお、医療機関の一覧は上記のHPを開いた後、トップページの下までスクロールして「PDFはこちら」という青いバナーをクリックして下さい。パンフレットのデータが出るので、その中に発達障がいで受診できる病院の一覧が載っております。
3:療育機関も積極的に利用しよう
子どもが発達障がいと診断されたり、診断まではいかないが一定の特性がある場合に、児童発達支援や放課後等デイサービスの利用をすすめられる場合があります。
福祉サービスは原則、利用するしない、本人とご家族の判断です。
ただ、私自身、放課後等デイサービスで働いていた経験もあり言うのですが、放デイを利用されることで本人も大きく成長し、保護者の方も生活に余裕が生まれるといった事例も多く目にしてきました。
放デイによっては、事前体験や、説明会を行っている事業所さんもあるので、ぜひ、ご興味があれば一度、連絡をしてみてください。
もし、利用を検討される場合は以下のサイトから、全国の放課後等デイサービスの事業所さんを検索できます。
4:家族内でしっかり相談しよう
お子さんが 発達障がいだった場合、本人の特性を理解し、受け入れることが最初のステップとなる場合が多いです。
発達の特性には自閉スペクトラム(AS)や、注意欠如多動性(ADH)など様々な種類があり、それぞれ異なる特徴や対応方法があります。
それらを知ることが、本人やご家族にとって、周囲とのコミュニケーションを円滑にしてくれる場合があります。
また、発達障がいの子供にとって、学校や専門家など外部の機関との連携が非常に重要です。
外部の機関とよりよくつながるために、まずは「内側」である家族内でしっかりと、本人へ望む支援や、将来設計などをしっかりと話合って共通認識を持つ必要があります。
発達障がいを持つ子供は、いわゆる「定型発達」の児童と一緒のペースで成長するわけではありません。
彼ら、彼女らには、それぞれの成長のペースがあり、それをしっかりと見守るもとが大切です。
家族は時に柔軟性や時に忍耐を持ちながら、子供の個々のペースに合わせてサポートすることが大切です。
もし、ご家族だけでのお話のサポートが欲しいなら、愛媛にはペアレントメンターえひめという団体があります。
この団体では、同じ発達障がいのお子様を持つ保護者の方などが、一緒に相談にのってくれます。ご興味のある方は以下のリンクより連絡をとってみてはいかがでしょうか。
5:保護者がしんどさを吐き出せる場所を持とう
発達障がいの子供を育てる場合だけに限りませんが、保護者自身が感情やしんどさを吐き出せる場所をもつことは非常に重要です。
そのために保護者同士のサポートグループへの参加や、地域やオンラインで開催される発達障がいの勉強会などに参加することで、他の保護者と情報や経験を共有できます。
また、場合によっては、心理療法やカウンセリングなど専門的な支援が必要になる場合もあるでしょう。
そして、何よりも信頼できる友人や家族とのコミュニケーションが大切です。
大切なのは、自分の感情に正直に、健康的な方法でリラックスしながら自分を表現できる場所を見つけることです。
保護者の方自身が落ち着ける環境を持つことが、子供にとっても良い影響となるはずです。
下記のリンクにあるJDDnet愛媛では、愛媛県県下の様々な保護者団体の連絡先などがのっております。
ご興味ある方は、リンク先より連絡を取ってみてはいかがでしょうか?
さいごに
発達障がいという言葉も昔に比べて一般的になってきたとはいえ、まだまだ、支援やサポートを必要とする当事者や保護者の方はたくさんいらっしゃると思います。
今回の記事が誰かのお役に立てれば幸いです。
何か、私への質問などがあれば、コンタクトファームなどで、なんでもご連絡下さい。
今回も、お読みいただき、まことにありがとうございました。
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