私が行政書士を目指した経緯を書かせていただきます。
結論:民間と行政の橋渡しをしたいと思った
私は、約17年間、民間の福祉施設で働いた後、2022年度の行政書士試験を受け合格することができました。
今回は、最初のブログ記事と言うことで、自分の備忘録も兼ねて、自分が行政書士を目指した理由を記させて頂ければと思います。
【きっかけ】行政機関での経験
相談者様からの1本の電話
私は、これまでに、1箇所だけ福祉関係の行政機関に、会計年度任用職員(民間でいう、契約社員の様なイメージです)として勤務した経験があります。
勤務して1ヵ月程した時、ある相談者の方からこんなお問合せがありました。
そちらのホームページに書いてある〇〇支援が利用したいんですが。
かしこまりました。上の者に確認させていただきます。
すいません。相談者の方から、〇〇支援が利用したいとの問い合わせがあったんですが?
うちで〇〇支援はやってないんじゃないかな?
他の△△と□□という施設を紹介して下さい。
分かりました。
申し訳ありません。こちらでは、〇〇支援は行っていないようです。
他の施設にお問い合わせ下さい。
分かりました。他に問い合わせてみます。
でも、確かにそちらのホームページに〇〇支援と書いているんですけどね。
ホームページを確認する
その電話を切った後、私はホームページを確認しました。すると、確かに業務内容に○○支援と書かれてあります。
その後、自分なりに調べると、私が所属する機関が設立されることになる根拠法にも、しっかりとその機関は「○○支援を行う」と書かれていました。
そこから、公務員としての自分の業務内容と、法律との関係を強く意識するようになりました。
そして「公」と「個人」との関係を定めた法律の一群を「行政法」と呼ぶこと。
また、どこかで名前だけは聞いたことがあった行政書士という資格の、メインの出題科目が、その「行政法」であることを知りました。
【動機】法律勉強の必要性を感じた
住民がサービスを受けられない?
例えば、以下の様な場面を想定してみます。
ケース1
すいません。地元に福祉施設を作りたいんですが。
あー、そこでは開設できないことになってるんです。
ケース2
すいません。この給付金を申請したいんですが。
すいません、あなた様は申請できないんです。
もちろん、この様な行政機関の対応が、正当な時もあります。
しかし、時には、その職員さんが、全く悪気なく勘違いなどで断っている場合もあるんではないかと思うんです。
そうなると、結果的に悪気はなかったにせよ、
住民の皆様が「本来は受けられるサービス」が受けられない状態
ということになるのではないか?
それが、行政機関で感じたことでした。
自分の権利や、誰かの権利を守るためには、しっかりと法律を学ばなければならない。
それが私が行政書士を志した最初の動機でした。
【目標】行政書士として誰かの役に立てると思った
行政書士の役割
行政書士の勉強中に読んだ本に、こういった記述がありました。
行政書士は、行政と国民との情報格差を埋める役割を担い、国民が適切な行政手続きを行えるように、専門的な知見を基礎として公正中立な立場から各種の役務を提供する専門家である
『もっと知りたい行政書士の仕事』 岩上義信先生 著 法学書院
民間で働いた経験と、少しではありますが、行政機関で働かせていただいた経験。
そこから得たものを自分の中の土台にして、民間と行政を、円滑につなげる役割を担いたい。
それが、私が目標とする行政書士像です。
自分の初心を忘れずに、日夜、日本中で活躍されておられる、諸先輩の先生方の後を追いかけながら、日々、研鑽に努めたいです。
そして、いつか様々な方のお役に立てることを夢見ています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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